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遺品整理をさせていただきました。 見積の時に鍵をお預かりしていたので、朝早くから仕分け作業をはじめる事ができま...
- 遺品整理
- 2021.01.29
11月に入り、樹木の葉が色づき始め、朝晩は冷え込む日も増えてきました。本格的な冬の訪れを感じるこの時期、多くの方がまだ年末までには時間があると感じているかもしれません。しかし、不用品回収の現場から見ると、実は「年末の戦い」はもうすでに始まっています。この11月にいかに動くかが、年内のスムーズな片付けを決定づけると言っても過言ではありません。
不用品回収業界では、毎年12月に入ると依頼の件数が一気に跳ね上がり、その傾向は年々顕著になっています。特に、クリスマスを過ぎた後半には「年内にどうしても片付けたい」「急な引っ越しや退去に間に合わせたい」といった「駆け込み依頼」が集中します。この時期になると、多くのお客様が希望される日時での予約が取りづらくなり、「年越しまでにスッキリさせたい」という願いが叶えられないケースも残念ながら少なくありません。
だからこそ、まだ予約に比較的余裕がある今の11月のうちに、片付けの準備を整えたり、不用品回収業者への事前相談を済ませておくことが結果的に費用を抑え、ストレスなく不用品を処分するための最善策となります。この記事では、これから年末に向けて不用品回収を予定しているすべての方々へ現場の視点から「スムーズに依頼するための準備」と「後悔やトラブルを防ぐための重要なポイント」を具体的にお伝えします。

不用品回収の依頼が12月に集中する背景には、いくつかの明確な理由があります。この傾向を理解することが、早めの行動を促す動機となります。
まず最も大きな要因は、年末の大掃除や断捨離です。一年間の汚れを落とし、新しい年を迎える準備として家の中を見直すこの時期は、必然的に大量の不用品が排出されます。次に、地方自治体の粗大ごみ受付の早期終了も業者への依頼集中に拍車をかけます。多くの自治体では、年末年始の休みに入る前に受付を締め切るため、間に合わなかった不用品が一斉に業者へと流れてきます。
さらに、年度末と並んで引越しや退去が多い時期であることも見逃せません。年末の落ち着いた時期を見計らって住居を移動する人が多く、それに伴う不用品や残置物の処分需要が高まります。また、長期休暇を利用して帰省する家族が久しぶりに実家を訪れた際、親御さんの暮らしぶりを見て急遽片付けを決意するケースも増えるため、実家の片付け需要もこの時期特有の傾向です。
そして何よりも年末は仕事納めや忘年会、家族の行事など、誰もが忙しくなる時期です。片付けを後回しにした結果、気づけば依頼が殺到する「ピーク」に突入し、慌てて業者を探し始めるという悪循環に陥りがちです。
今の11月のうちに動き始めることは、単に予約を確保するだけでなく、希望日が選びやすくなる業者が比較的落ち着いている時期に見積もりを取れるため費用を抑えられる可能性が高まるといった時間的・金銭的なメリットにも直結します。

実際に不用品回収をスムーズに進めるためには、事前の準備が鍵となります。ここでは、現場の作業効率を格段に上げ、お客様の負担を軽減するための具体的なステップを紹介します。
まずは、家の中にある不用品を大まかに、しかし明確に分類するところから始めましょう。細かく分別する必要はありませんが、種類ごとに分けておくと、業者への相談や見積もりのプロセスが驚くほどスムーズになります。
具体的には、「家具類」(棚、ベッド、ソファなど)、「家電製品」(テレビ、冷蔵庫、洗濯機などのリサイクル対象品を含む)、「小物・雑貨類」(衣類、書籍、日用品など)、そして「危険物・特殊なもの」(塗料、バッテリー、スプレー缶など)に分類するのがおすすめです。この分類情報を見積もり時に伝えるだけで、必要な車両のサイズや、作業に必要な人員、そして処分にかかる費用の概算が業者側で把握しやすくなります。
さらに、分類した不用品をスマートフォンで数枚写真に撮っておくことも非常に有効です。これらの写真を問い合わせ時に送付することで、業者が現場に伺う前でもかなりの精度で概算見積もりを算出できることが多いため時間の節約につながります。

不用品回収の現場で最も頻繁に発生し、追加費用や作業遅延の原因となるトラブルが、「通路を通らない」「分解が必要だった」というケースです。特に大型のタンス、ベッド、冷蔵庫などの処分を予定している場合は、以下のポイントを事前に確認し、業者に伝えておくことが極めて重要です。
玄関の幅と高さ
廊下や階段の幅、踊り場の広さ
エレベーターの有無とサイズ
処分したい家具・家電の正確なサイズ(縦×横×奥行)
これらの情報を事前に計測し、業者に共有しておくことで、作業員が分解道具を持参したり、適切な搬出計画を立てたりすることが可能になり、当日の作業がスムーズに進行します。事前の申告漏れによる「現場での追加費用」といった事態も未然に防げるため、必ず実行すべき準備です。
繰り返しますが、12月に入ると予約の枠は猛烈なスピードで埋まっていきます。特に予約が集中し、早めに埋まりがちな依頼の傾向があります。
一つは週末の作業依頼です。平日は仕事で忙しいため、土日祝日の予約は常に激戦です。次に、大型家具や家電の処分を含む依頼は作業時間も長くなるため、一日に受けられる件数に限りがあります。そして、退去や引越しの日程が決まっているケースはその日を逃すと処分ができなくなるため、最も優先度が高く、予約が早めに取られていきます。最後に、帰省ついでの実家片付けも帰省日程に合わせて予約が集中するため、早めの確保が必要です。
11月中に業者へ相談し概算見積もりを取り、日程の仮押さえをしておくことで、「年内に片付けられなかった…」という最悪の事態を防ぎ、心にゆとりを持って年末を迎えることができます。
急な依頼の場合、料金や契約条件を十分に確認しないまま契約してしまい、後でトラブルになるケースがあります。時間に余裕がある11月の今だからこそ、以下の項目をじっくりと確認し、納得のいく業者選びをしましょう。
料金体系の透明性: 基本料金、車両費、人件費、処分費などがそれぞれいくらかかるのか。見積もり後の追加料金が発生する条件(例:不用品の量が申告と異なった場合、搬出時に分解が必要になった場合など)を明確に書面で提示してもらいましょう。
作業時の条件: 依頼主が作業に立会い不要で作業できるか、また、不用品を仕分けや分別せずにそのまま出せるか(いわゆる「おまかせパック」の有無)を確認します。これにより、お客様側の準備の負担が大きく変わります。
家電リサイクル法対象品の扱い: テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの家電リサイクル法対象品を回収できるか、その際のリサイクル料金や運搬費用がいくらになるのかを確認します。
個人情報を含む品の対応: パソコンやスマートフォン、機密書類など、個人情報を含む品目の回収・処分を依頼する場合は、データ消去証明書の発行や、機密書類の溶解破棄など、適切な情報漏洩対策が取られているかを確認しましょう。
特に、料金に関するトラブルを防ぐためには、「見積もりは必ず書面でもらう」「追加料金が発生しないことを約束する一筆をもらう」ことが賢明です。

これから年末にかけて需要が急増する品目と、それぞれの処分時に気を付けたい注意点を紹介します。これらの注意点を事前に把握しておくことで、当日の作業をさらにスムーズに進めることができます。
大型家具(タンス、ベッド、食器棚): これらはサイズが大きく、重いため、前述の通り分解の有無や搬出経路の確認が最も重要です。また、食器棚などの中身は必ず空にしておく必要があります。
古い家電・壊れた家電: 特にテレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンは家電リサイクル法の対象です。業者がリサイクル券の手配や運搬を代行してくれるのか、それとも自分で手配が必要なのかを事前に確認しましょう。
季節家電(暖房器具、ストーブ): 石油ストーブを処分する場合は、必ず燃料タンクを空にしておく必要があります。灯油が残っていると、運搬中や処分時に大変危険なため、業者によっては回収を断られる場合もあります。
大量の衣類・書籍: 引越しや断捨離で大量に出る衣類や書籍は、業者によっては分別不要でまとめて回収してくれる場合があります。事前の仕分けの労力を削減できるため、このサービスの有無を確認しておくと便利です。
実家整理で出る生活雑貨: 帰省シーズンに依頼が増えるのが、親御さんの実家にある大量の生活雑貨や古い趣味の品々です。これらは「貴重品」と「不用品」の判断が難しいため、事前に家族と相談し、処分品の範囲を明確にしておくことがトラブル回避につながります。

不用品を処分する際、大きく分けて「自治体の粗大ごみ回収」を利用するか、「不用品回収業者」に依頼するかの二つの選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に最適な選択をしましょう。
自治体回収の最大の特徴は、コストが比較的安いことです。しかし、デメリットとして、作業は自分で搬出する必要があり、回収日が決められているためスピード感がなく、一度に処分できる量に制限があるという点が挙げられます。
一方、業者回収のメリットは、搬出作業まで全て任せられるため身体的な負担が少ないことです。また、日程の自由度が高く、最短で即日対応も可能な場合があり、家一軒分などの大量の不用品も一括で対応してもらえます。コストについては、量によっては自治体回収より高くなる傾向がありますが、買取サービスを利用して費用を相殺できる可能性もあります。
11月のうちにお住まいの自治体の年内最終の粗大ごみ受付日や回収日をチェックしておくことで、まだ間に合うかどうかの判断ができ、業者との併用を含めた計画が立てやすくなります。

不用品回収のプロに依頼する最大のメリットは、その手軽さと安心感にあります。
重いものの搬出が可能: 重くて一人では運べない大型の家具や家電も、プロの技術で安全に搬出してもらえます。
仕分け・袋詰めが不要な場合あり: 多くの業者は、依頼主が細かく分別しなくても、そのままの状態から回収・分別してくれるサービスを提供しています。
遠方の家・実家の片付けに便利: 遠方にある実家などの片付けも、現地での立会いを最小限に抑えて作業を進めてもらえるため、何度も現地に足を運ぶ手間が省けます。
買取サービスによる費用削減: まだ使える品物や価値のある骨董品などは、不用品として処分する前に買取してもらえることがあり、回収費用を相殺したり、逆に利益を得たりできる可能性があります。
引越しや清掃とセット依頼も可能: 退去に伴う不用品回収の場合、ハウスクリーニングや簡易的な修繕もセットで依頼できる業者もあり、手間を一本化できます。
計画的に11月のうちから準備を進めることで、費用面でも時間面でも大きな余裕を持って片付けを完了させることができます。

年末は、誰もが「忙しい」と感じる時期であり、片付けや予定が重なることで普段以上に心身に負担がかかります。その中でも、ギリギリになって不用品回収を依頼しようとすると、希望の日程が取れない、料金が割高になる、悪質な業者に騙されるリスクが高まるといった、様々な負担を背負うことになります。
だからこそ、まだ予約に余裕があり冷静に判断できる「今の11月」が、年末の片付けをスタートするのに最適な時期なのです。
今すぐ取り掛かるべき3つのステップは、以下の通りです。
家の中をざっくり分類: 「家具」「家電」「小物」などに分けて、処分品を可視化する。
写真・サイズを控える: 特に大型品はサイズを測り、全体をスマホで撮影しておく。
早めに相談して段取り確保: 複数の業者から見積もりを取り、希望日の予約を確保する。
これらの準備ができていれば、12月に入って多少慌ただしくなっても、スケジュール通りの片付けが可能となり、気持ちの余裕をもって過ごせます。新しい年を気持ちよく、そしてスッキリとした空間で迎えるために、今年の片付けは「今から」計画的に進めていきましょう。

不用品回収に関する具体的な質問やお住まいの地域で信頼できる業者の探し方など、さらに詳しく知りたいことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
この記事の筆者
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