6/10 空き家の片付け、増えています。...
夏も近づいてきました。 緊急事態宣言も長引いています。先行き不透明な時世なため、まだまだ先でと思っていた空き家...
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- 2021.06.10

大切なご家族が亡くなられた後、遺された遺品を片付ける「遺品整理」。精神的にも体力的にも大きな負担がかかる作業だからこそ、「プロの遺品整理業者にすべてお任せしたい」と考えるのは当然のことです。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。遺品の中に含まれる「金、プラチナ、宝石などの貴金属」が、適切な価値を知らないまま遺品整理業者に二束三文(驚くほどの安値)で引き取られてしまうトラブルが後を絶ちません。
「遺品整理の基本料金を安くする代わりに、貴金属は引き取りますね」 「古いデザインだから価値はありません。こちらで処分しておきます」
このような言葉を真に受けてしまい、後から「実は数百万円の価値があるものだった…」と気づいても、契約後では手遅れになるケースが非常に多いのです。
この記事では、遺品整理を業者に依頼する「前」に必ず知っておくべき、貴金属を適正な価格で守るための知識を徹底解説します。故人が遺してくれた大切な財産を、後悔のない形で引き継ぐためのバイブルとして、ぜひ最後までお読みください。
そもそも、なぜ遺品整理の現場で貴金属を巡るトラブルがこれほどまでに多いのでしょうか。理由は大きく分けて3つの要因があります。
多くの場合、遺族は故人がどのような貴金属を、いくらで購入し、どれほどの価値があるのかを正確に把握していません。 「色褪せているからメッキだろう」「デザインが古臭いから売れないだろう」と思い込んでいるものが、実は純金製や高級ブランドのビンテージ品だったということは日常茶飯事です。業者はその「知識の差」を突いてきます。
遺品整理業者の本業は、あくまで「お部屋の片付け、清掃、不用品の処分」です。すべての業者が貴金属や宝石の正しい鑑定眼を持っているわけではありません。 悪意がなくとも、業者が価値を見落として「ただのゴミ」として処分したり、一律で安い金額をつけてしまったりすることがあるのです。もちろん、中には意図的に安く買い叩こうとする悪質な業者も存在します。
遺品整理の打ち合わせや見積もりの際、業者から「処分費用を浮かすために、貴金属をその場で買い取りましょうか?」と提案されることがあります。遺族側としては「片付け費用が安くなるなら…」と、相場を調べる間もなくその場で手放してしまいがちです。これが、いわゆる「押し買い」に近い状態を生み出す原因になります。
業者に見積もりを依頼する前に、遺族側で必ずやっておくべき重要なステップがあります。この手間を惜しまないことが、数万〜数十万円、時にはそれ以上の財産を守る境界線になります。
遺品整理が始まる前に、まずは家中のタンス、引き出し、押し入れ、ドレッサーなどを捜索し、貴金属に見えるものはすべて一箇所に集めて保管(隔離)してください。 業者が部屋に入ってから探すと、混雑の中で紛失したり、悪質な業者にコッソリ持ち去られたりするリスク(いわゆる火事場泥棒的な被害)を完全に防ぐことが難しくなります。

集めた貴金属を、自分で簡単に仕分けしてみましょう。スマートフォンのカメラで拡大して撮影すると、小さな刻印も確認しやすくなります。
まず、金(ゴールド)であれば「K24」「K18」「K14」「750」などの刻印があれば本物の可能性が非常に高いです。プラチナであれば「Pt1000」「Pt950」「Pt900」「Pt850」「Pm」、銀(シルバー)であれば「SV925」「SILVER」などが価値のある刻印の目安となります。
逆に、刻印の後ろに「GP(Gold Plated)」や「GF(Gold Filled)」という文字がついている場合は注意が必要です。これらは表面だけのゴールドメッキ(またはゴールドフィルド)であるため、製品としての価値はあっても、金そのものの資産価値としてはほぼゼロになります。
☆重要なポイント: 後ろに余計なアルファベットがなく、「K18」や「Pt900」だけの刻印であれば、それ自体が非常に高価な資産です。見落とさないようにしっかりチェックしましょう。

ダイヤモンドやルビー、サファイアなどの宝石類がある場合、「鑑定書(グレーディングレポート)」や「鑑別書」がセットになっているケースが多いです。また、ブランド物のジュエリーであれば、購入時の外箱やギャランティカード(保証書)が残っているはずです。 これらがあるだけで、査定額が数倍に跳ね上がることも珍しくありません。これらも貴金属と一緒に大切に保管しておきましょう。
遺品整理の際、多くの遺族が「昭和のデザインだから」「傷だらけでボロボロだから」という理由で、貴金属を安く手放してしまいます。しかし、これは大きな間違いです。
ブランドジュエリーなどを除き、一般的な金やプラチナ製品の価値は、どれだけデザインが古くても、どれだけ傷だらけで壊れて(ちぎれて)いても変わりません。なぜなら、買い取られた後に溶かされて、新しい金地金として再利用されるからです。
つまり、以下のような状態でも、本物の金であれば「その日の金相場 × 重量」で非常に高く売れます。
ちぎれてしまった18金のネックレス
片方だけ失くしてしまった金のピアス
石が取れてしまったプラチナの指輪
故人の名前(刻印)が入っているマリッジリング
壊れて動かない金無垢の腕時計

特に近年、世界の情勢不安やインフレの影響を受けて、金の相場は歴史的な最高値を更新し続けています。 故人が数十年前(例えば昭和の時代)に数万円で購入した金のネックレスが、現代の相場で査定すると、数倍〜十数倍の価格になっているケースが頻発しています。まさに今、貴金属は「最も価値が高まっている時期」なのです。このタイミングで二束三文で手放すのは、あまりにももったいないと言わざるを得ません。
残念ながら、知識のない遺族を言葉巧みに騙そうとする悪質な業者も存在します。現場で以下のような言葉が出たら、警戒レベルを最大に引き上げてください。
一見、親切な提案に見えますが、これこそが最も危険なパターンです。 例えば、遺品整理の片付け費用が「15万円」だったとします。業者が「この貴金属を引き取るので、15万円を無料(タダ)にします」と言ってきた場合、その貴金属の実際の価値が50万円や100万円である可能性があるのです。業者は差額の数十万円を丸儲けすることになります。
対策: 遺品整理の費用(引き算)と、貴金属の買取(足し算)は、必ず完全に切り離して計算してください。
前述の通り、金やプラチナは「素材そのもの」に価値があります。デザインの流行遅れは関係ありません。こう言ってタダ同然で引き取り、裏で貴金属として業者間ルートで高く売却するのが悪質業者の手口です。
対策: 「デザインが古くても、金としての重さで買い取ってください」と主張するか、その業者での売却を断りましょう。
今日中に契約を迫る「即決の要求」は、他社と比較(相見積もり)されたくない証拠です。冷静にネットで相場を調べられたり、家族に相談されたりすると嘘がバレるため、その場で強引に持ち去ろうとします。
対策: 「親族一同で話し合って決めるルールになっているので、今日は持ち帰れません」ときっぱり断ってください。

では、集めた貴金属はどこに持ち込むのが正解なのでしょうか?選択肢はいくつかありますが、メリットとデメリットを理解して賢く選びましょう。
全国展開している大手の貴金属買取専門店や、宝石の鑑定士が常駐している店舗に直接持ち込む方法です。 毎日の金・プラチナ相場に基づき、正確に重量を計って査定してくれるのが大きなメリットです。ダイヤモンドや色石(ルビー、サファイア等)の価値も正しく評価してくれますし、目の前で計量してくれるため不正が起こりにくいのが特徴です。ただし、自分で店舗まで足を運ぶ手間がかかるというデメリットがあります。

遺品整理業者の中には、自社でリサイクルショップを運営していたり、専門の古物商ライセンスを持ち、適正な査定を強みにしている優良業者もあります。 片付けと買い取りが同時に終わるため、時間と手間が一切かからないのが最大のメリットです。適正な買取額を「遺品整理費用から差し引く(相殺する)」明朗会計をしてくれます。デメリットとしては、優良業者と悪質業者の見極めが難しいという点が挙げられます。
もし遺品整理業者に貴金属の買い取りも合わせて依頼したい場合は、以下の4つの条件を満たしているかを必ず確認してください。
「古物商許可証」の番号がホームページに明記されているか 中古品の売買や買い取りを行うには、警察(公安委員会)からの許可が必要です。これがない業者の買い取りは違法です。
見積書の見出しが細かく分かれているか 「遺品整理一式:〇〇円」だけでなく、「買い取り対象品:〇〇リング K18 5g=〇〇円」のように、品目と重量、金額が個別に明記されているか確認しましょう。
目の前で重さを計ってくれるか 「ちょっと奥のトラックで計ってきますね」という業者はNGです。目の前でデジタル秤(はかり)を使って計量する業者は信頼できます。
「遺品整理士」の資格保有者が在籍しているか 業界団体が認定する「遺品整理士」の資格を持つスタッフは、倫理規定を守って作業を行うため、悪質な買い叩きを行うリスクが極めて低いです。
遺品整理は、精神的にも時間的にも余裕がない中で進められることが多く、どうしても「早く終わらせたい」という心理が働きがちです。しかし、その焦りこそが悪質な業者にとって最大の好物になってしまいます。
故人が大切に身につけていたジュエリーや、将来のためにと保管していた金製品は、遺されたご家族のこれからの生活を支えてくれる貴重な「財産」です。
二束三文で手放して後悔しないために、以下の3点だけは絶対に忘れないでください。
遺品整理の作業が始まる前に、貴金属は必ず自分で確保する。
「デザインが古い」「壊れている」からといって価値を諦めない。
整理費用との「相殺」を提案されたら、一度立ち止まって個別の査定額を確認する。
「これは価値があるものなのかな?」と迷うものがございましたら、そのままの状態で私たちにご相談ください。仕分けのお手伝いから、適正な査定・買取、そしてお部屋の片付けまで、遺族の皆様の心に寄り添いながらトータルでサポートさせていただきます。
まずはお気軽にご相談・相見積もりのお問い合わせをお待ちしております。
この記事の筆者
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