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身寄りのない状態で死んだ場合はどうなるの?
人間はどうせ死ぬなら家族に見守られながら死ぬのが一番ですが、それができず孤独死してしまう人もいます。
このように身寄りのない人が孤独死した場合はどうなるのでしょうか?
その人が死んだ後、どのような問題が発生するのでしょうか?
・発見が遅れてしまう
身寄りのない人が孤独死すれば、死んだことを誰にも気づいてもらえないので、その発見が遅れることになります。
特に厄介なのが自宅で死んだ場合ですが、死んでだいぶ経ってから異臭がするようになり、それで初めて死んだことが発覚するというケースもあります。
身寄りがあれば、家族が早く気づいて腐敗の少ない状態で火葬を行うこともできますが、身寄りのない孤独死の場合はその発見が遅れるため、火葬も埋葬も死んでだいぶ経ってから行われることになります。
なお、孤独死の場合でも、ちゃんと検死が行われ、自治体によって葬儀、火葬も執り行われ、ちゃんと供養してもらうことができます。
・相続人を探さなければならない
さて、身寄りのない人が死んだ場合は、財産相続の問題が出てきます。
本人が生前整理をしたりエンディングノートを書いていた場合には、それに従ってスムーズに手続きを進めることができますが、それを行っていない場合は、相続人を探さなければなりません。
探すといっても実際には現れるのを待つしかありませんが、相続人が不在であることが明らかになれば、法律に則って相続財産法人に帰属させることになります。
この相続財産法人というのは、相続人が不在である場合に残った財産を預かる権利をもつことになる法人のことで、民法951条によって規定されています。
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