
新入社員のお仕事日記【5月】...
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- 2023.05.09
故人の通夜や葬儀で故人を偲ぶため写真や肖像画を用いて祭壇に飾られる遺影。葬儀が終わった後、遺影を飾る場所や期間、どのように扱ったらよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
遺影は、近年通夜や葬儀の際に祭壇にほぼ必ず設置され、故人の生前の姿や人柄を思い浮かべるために飾られます。
遺影の意味としては、日本の独特な風習として葬儀などで冥福を祈るために用いられ、故人を偲ぶ意味が込められています。
しかし、宗教的な意味合いはなく必ずしも飾る必要がないため処分しても問題ありません。
飾る期間については、宗教や宗派によっては四十九日の法要まで魂が現世に残っていると考えられています。なので、遺影は四十九日まで後飾り祭壇で飾る方法が一般的とされています。(後飾り祭壇とは、仮の位牌や供え物を飾る場所のことで、四十九日の法要が終わるまでのよりどころとなります。)
法要が終わり、納骨を済ませたタイミングで処分することが一般的なようです。しかし、お盆や法事の際に使用する場合もあり保管される場合もあります。また、家庭によっては床の間の壁などに飾りつける方や小さくした遺影を仏壇の近くに飾る方もいます。
遺影には宗教的な意味合いはないため、葬儀の演出として認識される場合も多いです。しかし、故人の姿が写っていることもあって位牌と同様に扱われることも少なくありません。そのような場合には、お寺や神社でお焚き上げ供養をおこなってもらうのがよいでしょう。
お焚き上げ供養とは、故人に関する物を供養しながら焼却をおこなう儀式のことです。そのままでは処分しにくい場合には、お寺や神社に相談してみるとよいでしょう。
お寺や神社やでの処分が難しい場合は、供養業者や葬儀社に依頼することもできます。
供養業者は、故人の大事にしていた物などの供養を専門的に行っている業者のことで、インターネットからの依頼も可能です。遺影だけでなく故人の大切にしていた物も供養と処分をおこなってくれます。
葬儀社は、葬儀や法要をおこなう際にお寺や神社と関わりがあるためサービズの一環や片付けと合わせて処分してくれるところが多いようです。
遺影の処分は遺品整理業者に依頼することも可能です。遺品整理業者は遺影や仏壇、遺品、人形など精神的にも処分しづらいものも引き取って僧侶を介して供養やお焚き上げをおこなってくれます。
開眼供養された遺影でなければ、遺影には宗教的なつながりはないので、そのままごみとして処分することもできます。
遺影ではなくても思い出のつまった写真を処分するにも躊躇してしまう方も多いため、遺影を処分するということも簡単なことではないでしょう。
住んでいる所の自治体の収集サービスを利用して遺影を処分することは可能ですが、気持ち的に引っ掛かるものがあるのであれば、業者に依頼して処分することも考えてみるのもよいでしょう。
遺影を処分するタイミングとしては、『法要後の時期』『遺品整理の時期』『生活の節目』がよいでしょう。
『法要後の時期』
四十九日などの法要の後に遺影を処分することは一般的です。仏教では四十九日まで故人は現世にいるとされており、四十九日の法要後に後飾り祭壇や遺影を処分することが多いようです。
『遺品整理の時期』
遺品整理をするときに、仏壇や仏具などと合わせて遺影を処分します。遺族だけで遺品整理の作業をすることは大変なので、遺品整理業者に依頼するタイミングで遺影の処分も依頼するといいでしょう。遺品の扱いに慣れている遺品整理業者は、遺影だけでなく仏壇や仏具、思い出の品など処分しづらいものでも心にわだかまりを感じることなく処分することが可能です。
『生活の節目』
転勤や結婚など、生活の節目には引っ越しや物の処分が伴います。また、家の建て替えなども処分しづらい物の処分に適した時期です。遺影や仏壇などは、このような生活の節目がきたら処分を検討してもよいでしょう。お寺や神社、業者に依頼することで適切な形での処分が可能です。
遺影は基本的には供養の必要はありません。しかし、遺影に開眼供養*をおこなっている場合は『閉眼供養』をおこない、遺影の中の魂を抜かなくてはいけません。(*開眼供養とは、対象物に魂を入れる儀式で、入魂式とも呼ばれる。)
開眼供養をおこなっているか分からないばあいは、過去帳を確認するか、菩提寺へ問い合わせてみるとよいでしょう。
また、開眼供養をされているか確認出来ない場合は、念の為供養をおこなってから処分するほうがよいでしょう。供養せず不安を抱えたまま捨てるよりも開眼供養をされていなかったにしても供養をおこなってから処分した方が安心することができます。
供養の方法はさまざまで、気持ちの整理をつけたい場合は、故人との思い出や縁のある場所に赴き故人を偲ぶことも供養となるでしょう。
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