贈与税が発生する条件である「年間110万円」とはい...
贈与税が発生する条件である「年間110万円」とはいつからいつまで 贈与税での税率は、財産を受け取った都度ではな...
- 生前整理
- 2016.03.23
身近な人が亡くなった後、避けて通れないのが「遺品整理」です。 昨今、核家族化や高齢化社会、そして孤独死の増加といった社会背景もあり、プロの遺品整理業者に依頼するニーズは急増しています。しかし、いざ見積もりを取ってみると「数十万円、時には100万円を超えた」という声も珍しくありません。
故人が大切にしていた品々を、ただのゴミとしてではなく丁寧に扱いたい。けれど、残された家族の生活も守らなければならない…。 そんな願いを叶えるために、本記事では遺品整理の費用を最小限に抑えつつ、後悔しない業者選びを行うための具体的なテクニックと、トラブルを避けるための防衛策を徹底解説します。

まず、費用の抑え方を知る前に見積もり金額がどの要素で決まるのか、その構造を分解して理解しましょう。敵を知れば百戦危うからず、コストの構造を知れば交渉の余地が見えてきます。

遺品の量(搬出量と処分費): 業者のトラック(2tトラック、4tトラックなど)の台数に直結します。また、回収したものを処分するための「廃棄物処理費用」が大きな割合を占めます。
作業人数と拘束時間(人件費): 遺品整理は体力勝負であり、かつ繊細な作業です。スタッフ1名あたりの日当に人数を乗じたものが基本料金となります。
住環境と作業の難易度: 「エレベーターがない4階の部屋」「トラックが家の前に停められず、手運びの距離が長い」「家の中がゴミ屋敷化している」といった条件は、すべて人件費の加算要因となります。
オプションサービス: 特殊清掃、消臭作業、仏壇の魂抜き、ハウスクリーニングなどが含まれると費用は跳ね上がります。
業者に「丸投げ」するのが最も楽ですが、その分コストは最大化します。1円でも安くしたいなら、「業者が現地で行う作業時間を物理的に減らす」ことが最大の鍵です。
業者が一番時間をかけるのは、実は物を運ぶことではなく「何を残し、何を捨てるか」を確認・判断する作業です。
貴重品の確保:現金、通帳、証券、印鑑、貴金属などは必ず事前に自分で確保しておきましょう。
思い出の品の選別:写真や手紙などは、業者が入る前に「これだけは持ち帰る」と決めてまとめておきます。
カテゴリ別の箱詰め:余裕があれば、段ボールに「衣類」「キッチン用品」「本」と分けるだけで、作業効率が劇的に上がり、スタッフの人数を1名減らす交渉材料になります。
業者が回収する不用品は、法的には「産業廃棄物」または「事業系一般廃棄物」扱いとなり、処理コストが非常に高いです。 しかし、ご自身が「遺族」として家庭から出すゴミは、自治体の税金で運営される「家庭ゴミ」です。
可燃・不燃ゴミ:指定のゴミ袋に入れ、週2〜3回の収集日に小出しにするだけで、最終的なボリュームは驚くほど減ります。
資源ゴミ:新聞、雑誌、段ボール、古着などは、地域の資源回収に出しましょう。 これらを徹底するだけでトラックのサイズを1ランク下げることができ、数万円の節約になります。

タンスやソファなどの大型家具は、遺品整理業者に頼むと「1点数千円〜」の費用がかかりますが、自治体の粗大ゴミ収集なら数百円〜千円程度で済みます。 また、車(軽トラックのレンタルなど)があるなら、直接自治体の「クリーンセンター」へ持ち込むのが最強の節約術です。10kgあたり100円〜200円といった格安料金で、まとめて処分が可能です。
「古いものだから価値がない」と決めつけるのは、お金を捨てているのと同じです。遺品整理において「買取」は、実質的な支払い額を下げるための最大の武器になります。
すべての不用品をリサイクルショップ一箇所に持ち込むのは非効率です。
家電(製造5年以内):大手リサイクルショップや家電専門の買取店へ。
ブランド品・貴金属:質屋や宝石専門店。金価格が高騰している現在は、驚くほどの金額になることがあります。
骨董品・美術品・茶道具:専門の鑑定士がいる店へ。古びた掛け軸や茶碗が、実は数十万円の価値があったというケースは実際に存在します。
趣味の品(カメラ、楽器、釣具、鉄道模型):マニアックな品ほど、その価値を知る「専門店」が高く買います。

手間はかかりますが、利益を最大化できる方法です。特に以下のようなものは、業者に取っては「ゴミ」でも、誰かにとっては「宝」です。
着物や和装小物:業者は二束三文で買い叩きますが、リメイク素材として探している人がいます。
昭和レトロな雑貨:古い看板や、昔のノベルティグッズ、古い文房具など。
未開封の贈答品:タオルセットや食器セットなどは、安定した需要があります。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4品目は、自治体のゴミ収集には出せません。
リサイクルショップへ売る:これが最も安上がりです。
購入店で引き取ってもらう:リサイクル料金(数千円)を払って適正に処分します。
指定引取場所へ自分で運ぶ:郵便局で「家電リサイクル券」を購入し、指定の場所へ自分で持ち込めば、業者に支払う「運搬費」を浮かかせられます。

遺品整理業界は「言い値」の世界になりがちです。信頼できる業者を適正価格で見つけるための手順を解説します。
最低でも3社から見積もりを取ることで、その地域の「相場」が見えてきます。
安すぎる業者:後から高額請求が来たり、不法投棄をしたりするリスクがあります。
高すぎる業者:広告費や中間マージンが上乗せされている可能性があります。 比較することで、サービス内容の差(清掃の有無、買取の有無など)が明確になります。

現地見積もりの際、以下のポイントを厳しくチェックしてください。
言葉遣いや服装:故人の家を丁寧に扱ってくれるかどうかの指標になります。
作業工程の説明:どのような順序で進めるか、具体的に説明できるか。
「遺品整理士」の資格:民間資格ではありますが、一定の倫理観と専門知識を持っている証明になります。
損害賠償保険への加入:搬出中に壁や床を傷つけた際、補償があるかどうかを確認しましょう。
「他社さんは〇〇円だったのですが、御社でお願いしたいのでもう少し歩み寄っていただけませんか?」という相談は決して失礼ではありません。また、「予算が〇〇万円以内なので、その範囲でできる作業(搬出のみなど)を提案してほしい」と伝えるのも有効です。
引っ越しシーズン(3月〜4月)や、年末(12月)は遺品整理業者も繁忙期です。この時期を避け、5月〜8月、10月〜11月などを選ぶと、予約が取りやすくなるだけでなく、「早割」などの相談に乗ってくれる業者もあります。
仏壇や写真などを供養したい場合、僧侶を自宅に招く「個別供養」は、お布施を含め数万円〜の費用がかかります。多くの優良業者が実施している、自社の倉庫などでまとめて供養する「合同供養(持ち込み供養)」を利用すれば、数千円程度のオプション料金で済ませることが可能です。
物理的な遺品ではありませんが、故人のスマホやPCのサブスクリプション(動画配信、音楽、月額アプリ)を放置すると、毎月数千円〜数万円が引き落とされ続けます。また、ネット銀行や証券口座を早期に把握しないと、後々の相続手続きで調査費用がかさむことになります。これらを自力で早期に解約・整理することも、トータルでの「遺品整理コスト」削減には欠かせません。

もし整理後に家を売却・解体する予定があるなら、不動産会社や解体業者に相談してみましょう。 「家の中の物をそのままにしておいてくれれば、解体時に一緒に処分する(または買取業者を紹介する)」という条件で、遺品整理業者を介さずにコストを抑えられるケースがあります。
「激安」を謳う業者の中には、回収した遺品を山林や空き地に捨てる悪徳業者が存在します。不法投棄された品物から持ち主が特定された場合、依頼した側も法的責任を問われたり、警察の捜査対象になったりする恐れがあります。
また、積み込みが終わった後に「荷台に乗り切らなかった」「想定外の重量だった」と、見積もりの数倍の金額を突きつける手口もあります。
「一般廃棄物収集運搬業」の許可(または許可業者との提携)
「古物商許可」
見積書に「追加料金なし」の記載があるか これらを必ず確認し、安さの裏付けがない業者は避けましょう。
遺品整理の費用を抑えるために最も大切なのは、「手間を惜しまないこと」と「情報を集めること」の2点です。
自分で自治体のゴミ出し・持ち込みを徹底する。
専門の買取ルートを活用し、遺品を「資産」として還元する。
複数社による相見積もりで、適正価格と信頼性を見極める。
時期や供養方法を工夫し、余計なオプションを削る。
遺品整理は、単なる「物の片付け」ではありません。故人が生きた証を整理し、遺された方々が新しい生活へ踏み出すための心の整理でもあります。 無理のない範囲でコストを抑え、浮いた資金を故人のための供養や、親族での会食、あるいは新しい生活のために有効に活用してください。

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