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  • 2024.11.12

どうやって遺品を寄付・寄贈したらいいの?

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遺品整理をしていると故人が大切にしていたものをどのように扱ったらよいのか、大量に所持していた衣類や蔵書など自分たち家族では使う予定がなくてもそのまま処分してしまうには忍びないものも多くあるかもしれません。

そのようなときには、遺品を寄付・寄贈するという選択もできます。今回は遺品を寄付・寄贈する際の寄付・寄贈先や送る手順などについてご紹介させていただきたいと思います。

 

◎遺品の寄付・寄贈とは?

寄付・寄贈とは、施設や団体などに対して品物を譲り渡すという意味です。無償の行為であるためリサイクルショップなどで買取りで出すこととは違って品物と引き換えに現金等を受け取るわけではありません。

また、『寄付』と『寄贈』の違いは送り先の違いにあるようです。

 

『寄付』

寄付とは、もともと日本語の意味としては、社寺等に品物を贈る行為を表していました。神社や教会などに対して品物を収めると寄付となっていました。しかし、最近では、公共の団体、公共事業に対して無償で金品や物品を贈ることが寄付とされています。例えばNPO法人やボランティア団体、自治体などに金銭や品物を送り、貧困に苦しむ人や地域の生活で役立てられます。

 

『寄贈』

日本語のもともとの意味としては、送る先に関わらず”物品を贈り与える”ことを指していました。しかし、現在法律上では教育機関(学校や美術館)、医療機関に対して遺品などの物品を渡す場合を寄贈として定めています。

◎どんな寄付・寄贈先があるの?

寄付や寄贈をする送り先には、下記のような施設や団体があります。

*図書館

大量の蔵書や漫画本などの書籍は、図書館で受付ている場合があります。寄贈された本は蔵書として運用されることもあれば、図書館の判断で公的施設に譲渡される場合もあります。ある程度本の状態が良く、有効に活用してほしいという場合には、図書館への寄贈を考えてみるのもよいでしょう。

 

*学校(小学校、中学校、高校など)

学校では運動用具や楽器、書籍などの寄贈を受け付けている場合が多いようです。ただし、学校は多くの子どもが集まるため運動用具や文具などの消耗品となるものはある程度の数量がないと受け付けてもらえない可能性もあります。

吹奏楽器などは不足している学校が多いようで、比較的多くの学校で受け入れてもらえるでしょう。

*児童養護施設

児童養護施設は、生まれた家庭で生活することが難しいと判断された児童が入所する公共施設です。乳児以外の子どもから18歳まで(施設により20歳まで)の未成年の子どもたちが暮らしています。他にも乳児たちが暮らす乳児院などもあります。

たくさんの子どもたちが生活している施設なので、タオルや衣類、掃除機などの家電製品の寄贈を受け付けている所が多いようです。参考書や書籍、衣類は入所している子どもたちの年齢に合ったものかを事前に確認しましょう。

 

*高齢者福祉施設

高齢者福祉施設とは、特別養護老人ホームやデイケアセンター、グループホームなどを指します。

高齢者福祉施設では、タオルや衣類、紙パンツ、介護用シーツなどの消耗品が重宝されるようです。また、レクレーションなどで使える楽器やテレビ、居室に設置できる空気清浄機などを必要としている施設も多いようです。

 

*障害者福祉施設

障害者福祉施設とは、障害者生活支援センター、グループホーム、福祉作業所などの施設を指します。

障害者福祉施設ではタオルや衣類、介護シーツなどの消耗品の他、療育に活用できる色鉛筆などの画材やスケッチブック、画用紙などの需要が高いようです。

 

*美術館、博物館

貴重な美術品・骨董品などの場合、遺品を遺産として受け継ぐと高額な相続税が発生してしまうこともあります。そこで美術品・骨董品を公営の美術館や博物館に寄付すれば相続税がかからずに済みます。ただし、寄付・寄贈できるものはすでに鑑定士等によって美術価値(骨董価値)が確定しているものが対象となり、寄付・寄贈の前に鑑定依頼することはできません。

また、美術館・博物館は施設によって運営規模が異なり、物品の寄付・寄贈に対する指針も違ってくるため施設側の対応可否をていねいに確認していく必要があります。

*NPO、NGO

日本では一般的に『地域社会・子育て問題』などの国内の問題に取り組む団体をNPO。国際的な貧困問題や紛争問題に取り組む団体をNGOと呼ばれることが多いです。

さまざまな問題に取り組む団体の活動内容に応じて物品寄付の募集をウェブサイトなどで掲載していることもあります。

動物保護団体では、ペットシーツや古新聞、キャットフードやドックフードなどを募集しています。こども食堂などは賞味期限や購入元がはっきりとしている食品を募集しています。どんな品物が必要とされているかはサイトなどで確認してみるとよいでしょう。

 

◎寄付・寄贈する場合の手順や注意点

遺品を寄付しようと思いたったからといって、送り先に何の確認もせず送ることはお役に立てるどころか返って迷惑になることもあります。寄付・寄贈するにも手続きを踏んで進める必要があるので注意しましょう。

≪手順≫

*まず、寄付・寄贈をしようとしている施設や団体に問い合わせをする前に遺品整理を行いましょう。

どのような遺品がどれくらいあるのか、家電などは、型式や製品番号、正常に動くかどうかの確認。衣類などはサイズや状態の確認などをしておくとよいでしょう。

*遺品の整理や確認ができたら、寄付・寄贈を考えている施設等に問い合わせをします。遺品の内容によっては写真などのデータを送るなど確認してもらうことも色々出てくるかもしれませんので、相手先施設の担当者をしっかりと確認して進めるのがよいでしょう。

*遺品を寄付・寄贈する場合には、事前に洗濯や洗浄をしてきれいな状態にしておきましょう。中古の衣類などは長年の保管によりほこりっぽい臭いがすることもあり気になる人は気になるものです。寄付された相手が不快に思うことがないように清潔な状態にしておくことが大切です。

ただし、希少価値のある骨董品などは、素人判断で修繕などせずに専門家に対応をお願いするのがよいでしょう。

*寄付・寄贈する遺品の種類ごとに梱包をします。衣料品など数の多い場合は「男性もの/女性もの」「夏物/冬物」などと種類別に仕分けをして段ボールを分けてしまうとよいでしょう。

*遺品の準備ができたら、施設・団体に向けて遺品を宅配便等で送付、または自分たちで運搬して届けます。送付日や運搬日は施設・団体側に確認をとってから行いましょう。

≪注意点≫

*遺品を寄付・寄贈する上で一番やってはいけないことは『勝手に遺品を施設・団体に送り付ける』ことです。施設によって必要としている品物は異なります。すでに十分に衣料品などの寄付をいただいている施設にさらに中古の衣料品を送っても、送られた施設では保管ができず、処分せざるを得なくなります。

なので、まずは遺品を必要としている施設・団体があるか、施設・団体側が必要としているものとこちらの寄付・寄贈したいものがマッチしているかを確認することが大切です。

*寄付・寄贈する相手先の施設の利用者層を確認することも重要です。同じ老人福祉施設でも寝たきり状態の利用者が多い施設なのか、自分で動いたりレクレーションを楽しんだりできる利用者が多い施設なのかによっても必要とされるものは変わってくるでしょう。

寄付・寄贈する施設にいる人がどのような年齢層でどのような人達なのかをよく確認して、相手に喜んでもらえるものを贈ることが大切です。

*汚れたもの、壊れたものを寄付・寄贈するのはNGです。少々のほつれや染みなどがある場合には、寄付・寄贈する前に修繕をしてから送りましょう。また、家電やパソコンなどの機器はちゃんと動くかどうかの動作確認をしておきましょう。

 

◎遺品整理業者に依頼することもできる

遺品の寄付・寄贈するにも遺品の量が多すぎるなど様々な理由で、自身や家族だけで片付けし寄付・寄贈先を探すのが困難な場合があるかもしれません。そのようなときには、プロの遺品整理業者に相談するのも一つの手です。

リサイクルショップと提携している遺品整理業者であれば、まだ使えるものを上手に選んでリユース先を探してもらうこともできます。

自分たちだけで遺品整理や遺品の寄付・寄贈に困ったときは、専門の業者にぜひ相談することも考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事の筆者

関西遺品整理センター

大阪・京都・兵庫など関西一円で遺品の整理・回収を行っております。 大切なご家族の遺品を心を込めて
整理し、責任を持って作業いたします。 1部屋から1軒家まで、故人様の遺品の量に関わらず、
丁寧なサービスを提供いたします。 また、遺品整理・生前整理のみならず、お仏壇の供養、相続、
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